コロぱた
*1
「クリアできそうに見えてできないゲームと、一見クリア不可能と思えるがその実可能なゲーム。どちらがよいゲームかはかは言うまでもないことだ」*2
私はもちろん前者が良いゲームと思いますが、今回買ったDSのソフトの「コロぱた」は後者のゲームですが限りなく前者に近いゲームです。
どんなゲームかというと、古くはインクレディブル・マシーン。わかりやすく言うとピタゴラ装置。映画で言うとファイナルデスティネーション*3みたいなゲームというとわかりやすいでしょうか。
各ステージには、主人公のひまわりを指定の場所に誘導させたり、旗を立てさせたり、かごにボールを入れさせたりするなど様々な目的があります。プレーヤーはステージに配置されている仕掛けと自由に配置できる仕掛けを組み合わせてピタゴラ装置を完成させなければいけません。
単純に考えて用意されている仕掛けを全部使えばクリアできるだろうと思います。ではどのあたりがクリアできないと思わせるのかというと、パズルゲームの難しさもありますが何より難しくしているのは仕掛けに慣性も利用しないとクリアできないところにあると思います。*4
あるステージのクリア条件に「鉄球をバケツに入れる」というのがあるのですが、ひまわりの投げる飛距離では明らかに届かない場所にバケツが置いてあります。配置できる仕掛けを見るとU字磁石が3個。打つ手は「磁力によって鉄球をバケツに誘導する」です。しかしこの磁石はどこまで磁力が効いているのか表示されず実際に動くところを見ないとわからないのです。試しに動かしてみるとピッタリ吸い寄せて離さなかったり、磁力が届かなかったりと1ドットずれただけで動きが変わってしまいます。しかもそこに新たな磁石を配置するとどうなっちまうんだよ!!
気づくと何時間もやっていて「この鉄球は永久にふわふわしていて一生あのバケツには入れられないのではないだろうか」と本気で思い、ニヤニヤしました。結局、一個磁石を置き鉄球が反応するギリギリの場所をドット単位で調整して、また次の磁石を置いて…と鉄球を誘導してようやくクリアするルートに導きましたが、またやれと言われるとできる自信がない…。
飛んでいく軌跡の表示も仕掛けの及ぼす影響範囲も表示されない。挙句にヒントも存在しない。だけれど試行錯誤しながら1ドット1ドットと解法に近づいていく感覚はこのコロぱたならではの味わいではないでしょうか。クリアする度に次はいつ詰まるのかとドキドキしながらやってます。
- 出版社/メーカー: ラックプラス
- 発売日: 2009/12/24
- メディア: Video Game
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