そうだ、ガレージキットを作ろう!〜組み立て塗装編〜

前回やらなかった、パーツをつなぐための軸打ちからやっていきます。これらは私個人のやり方なので、普段、自分でやっているやりやすいやり方で構いません。

まず、仮でパーツを合わせます。そこに3〜4か所に印をつけて十字に線を引きます。



中心にピンバイスで穴をあけます。



この時の開けた角度を覚えておきます。



もう片方に覚えた角度を書いてその角度に沿って穴をあけます。



真鍮線を差してパーツが合わさればオッケーです。
このやり方は普段あまり成功しないのですが試しにやったら合ってしまいました。でもせっかくなので合わなかった時のやりかたも紹介しときます。



さっき開けた穴より大きいピンバイスを使い合わなかった穴を拡張します。



次にゼリー状の瞬間接着剤を用意します。硬化促進スプレーを使うので別の場所に出してそこからすくって使います。*1



ついでに気になる気泡も埋めましょう。(製品にはこんな大きな気泡のパーツはいれてない…と思います)



つまようじなどで気泡に瞬着を詰め、硬化促進スプレーを吹きます。硬化したら削って面を整えましょう。



次に軸を合わせます。穴を広げてない方に真鍮線を差してリップクリームなど油分のあるものを合せる面に面棒などで塗ります。ぬったら硬化促進スプレーを同じ面に吹きます。



もう一方の穴を広げたパーツには、穴に瞬着を詰めます。あとは合うように祈りながらパーツを合せて硬化するまで待ちます。



固まりました。真鍮線がもっていかれてしまいましたが、ちゃんと合わさるようになりました。
と、こんな風に軸打ちをしてます。



今回軸打ちに使った道具です。



最後に仕上げの塗装ですが、段階写真を撮ってないので使った塗料と文章で簡単に説明しながら行きたいと思います。
色レシピは大体でやってます;参考程度に。
※塗装にはほぼエアブラシを使用しています。

前回の下地のあと、ホワイトサーフェイサーをぬりました。更にその後、Mr.カラーのクールホワイトを全体に塗っています。



肌色はキャラクターフレッシュ1、2を混色して使いました。影の部分は2を多くして、明るい部分は1を多くしてクリアーを混ぜて全体になじませるように塗りました。
目はアクリル絵の具で面相筆でアニメを参考に描きました。
パンツの色は分からないので下地の白のままです;




髪の毛です。使った色はキャラクターイエロー、黄橙色、クリアーオレンジです。黄橙色をメインに他を少し足して作った気がします。黄色味が蛍光色気味になりやすいので、慎重に調色しましょう。*2




帽子やタイツなどの紫系のパーツです。使った色はブラック、パープル、イエロー*3です。
すごい微妙な紫でした。パープルそのままで使うと鮮やかすぎるのでイエローを足してくすませました。後は黒を足して暗くします。
これに白を足して明るい紫を作ります。
タイツの塗装ですが、まず作った明るい紫を塗り、1,5㎜幅のマスキングテープを張り、作った暗い紫を塗り仕上げます。完成させた後思いましたが、もっと細いマスキングの方がシャープになってかっこいいなぁと思いました。会場の他のマミさんも細い線でかっこよかったです。




服、スカート、靴などに使った色は、レッドブラウン、ダークイエローです。ダークイエローだけで大丈夫だと思ったら思ったより明るかったので少量レッドブラウンを足して使いました。反対に濃い茶色部分はレッドブラウンに少量のダークイエローを足して使用しました。
コルセット(?)の縦ラインと靴のラインも1.5㎜幅のマスキングテープで塗り分けました。




襟とリボンに使用した色は、キャラクターイエローです。たぶんそのまま使ったと思いますが、クリアーオレンジもいれたかなぁ?アニメは髪の毛の色より黄色黄色してました。
襟のラインも1.5㎜幅のマスキングテープで塗り分けました。




髪飾りとソウルジェムに使用した色です。
全体にクロームシルバーを塗った後に各クリアー系を塗りました。これに関しては手持ちのメタル系の色だったので、もっと上品なメタル表現ができると思います。




マスケット銃に使用した色は、です。
マスケット銃は数が多かったので、時間短縮のためにサフレス塗装をしています。*4




まず、白い部分にマスキングします。十字は一回貼り付けたマスキングでつまようじなどでなぞって形を出したものをカッターなどで切りだして貼り付けました。マスキングは伸びるからこんな歪んでても大丈夫。
全体にクロムシルバーを塗って、シルバー部分をマスキングします。




銃身のツタ模様部分はエナメルカラーのブラックを使用しました。



まず、ブラックをはみ出しても構わないので塗ります。半乾きの時にエナメルシンナーを含ませた面棒でツタ模様の部分のみをふき取ります。これでツタ模様が黒字に浮き出ると思います。
最後に黒を塗り、火打石にクリアーオレンジを塗り仕上げます。
この塗り方はマスキングを多用しますが雑といえば雑なのでもっと丁寧に仕上げたいときは苦行に耐えてツタ模様もマスキングしてみましょう。丁寧にこだわるようなキットじゃありませんが。


ここまできたらすべてのマスキングテープを取っ払って組み立てます。たぶん今までの苦労が一番報われる瞬間かもしれません;
補足:全体の仕上げにつや消しを塗ってあります。

以上で、オムニ社製巴マミガレージキットの組み立てを終わりにしたいと思います。すげーはしょってますが。

最後に、今回ワンフェス会場ではまどか☆マギカのフィギュアの作品が多く出品されてましたが、その中から私のものを手に取っていただいた方にお礼を申し上げます。
今回作ったマミさんは後輩二人の盾になって魔法で戦うかっこいい先輩のシーンをイメージして作りました*5。笑顔のステキなマミさんを作った方がキャラの性格にも沿っているし、何よりそっちの方が手元に置いておきたくなると思いますが、そこは凛々しく戦ってる姿に惚れこんで作り始めたのでこのような形になりました。そういうところも自覚はあったのでどうなるか心配だったのですが、会場ではたくさんの人に見てもらったり写真も撮ってもらえたので安心しました*6
買っていただいた方には、作ったキャラにそういう雰囲気を感じてもらえたと勝手に思い込んで次のフィギュアを作る糧にしたいと思います。
重ねて会場で見ていただいた方や買っていただいた方、ありがとうございました!!

*1:もし硬化促進スプレーの箇所に直付けしてしまうと容器の中まで固まってしまう恐れがあります

*2:4回ぐらい作り直しました;

*3:キャラクターイエローだったかな?

*4:というかサフする時間がなかった;

*5:BDではそのシーンに二人の姿はありませんでしたが;

*6:某所では作画崩壊タグがついてへこんでいたので